海と食と人。
みんなの未来を守るUmiosの取り組みを紹介します。※2025年以前の活動はUmiosの旧社名マルハニチロのまま掲載しています

マングローブ
植林プロジェクト

伐採されたマングローブの森を取り戻す。奄美大島と東南アジアから始まる、生態系回復とCO2削減への挑戦

最新の活動実績

活動の背景

マングローブは、熱帯から亜熱帯地域の、海水と淡水が混ざり合う汽水域に広がる森林です。魚をはじめとしたさまざまな生物の生態系を守っているほか、津波や高波などの防波堤として役立っています。また、大気中のCO2を吸収し長いあいだ貯蔵することで、地球温暖化抑制にも効果があります。

当社は、これまでたくさんの水産物を漁獲し、また養殖し、多くの国民の食生活を支えてきました。こういった事業を営む上で、海洋資源や環境に負荷をかけてきた経緯があります。水産業のリーディングカンパニーとして、海洋環境の保全と再生に取り組むことは、私たちの重要な責務だと考えています。

インドネシアのマングローブ林は、世界最大の面積を誇り、世界のマングローブ林全体の約19%を占めています。現地の人々の暮らしや、地域の生態系の維持に重要な森林ですが、近年、違法伐採や、農用地・エビ養殖池への転換など、さまざまな要因から面積が減少しています。

当社は、事業活動を通じて関わりのある地域において、マングローブの植樹活動を通じた環境保全に取り組んでいます。タイ、インドネシア、そして日本の奄美大島において、地域の方々と協力しながら、持続可能な海洋環境の実現を目指しています。

活動の成果

奄美大島(2022年〜継続中)

900

インドネシア(サプライチェーンと協働)

500

タイ(2007年〜継続中)

290
  • 奄美大島での活動

    2022年より瀬戸内町水産観光課が主催するマングローブ再生活動に当社従業員が参加し、瀬戸内町小名瀬地区にマングローブの一種であるメヒルギの苗をこれまでに約900本を植えました。
    この活動には、当社のほか地元漁協や小中学生や高校生なども参加しています。水産資源や生物多様性の回復、炭素貯留による気候変動対策の効果が期待されます。

  • インドネシアでの活動

    当社サプライチェーンと共同で各地でマングローブの植樹を行っています。現地コミュニティと協力しながら、約500本の苗木を植樹してきました。
    世界最大のマングローブ林を誇るインドネシアにおいて、減少するマングローブ林の再生に貢献し、地域の生態系保全と気候変動対策に取り組んでいます。

  • タイでの活動

    2007年から長期にわたり継続している活動で、これまでに約290本の苗木を植えてきました。
    タイの沿岸地域において、従業員とその家族が参加する植樹ツアーを実施。地域の環境保全に貢献するとともに、環境意識の醸成にも取り組んでいます。

これまでの活動

マングローブとは

マングローブは、熱帯から亜熱帯地域の海岸や河口域に生育する植物群の総称です。海水と淡水が混ざり合う汽水域という特殊な環境に適応し、塩分を含む水や泥の中でも生育できる独特の特徴を持っています。
世界には約100種類のマングローブ植物が存在し、日本では沖縄や奄美諸島などの温暖な地域で見ることができます。代表的な種類には、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギなどがあります。

マングローブの特徴

  • 海水に浸かっても枯れない塩分耐性
  • 呼吸根や支柱根など独特の根の形態
  • 胎生種子(親木についたまま発芽する)
  • 泥地や砂地でも安定して生育

マングローブが支える、海と人の未来

  • 生態系の保全

    マングローブ林は「海のゆりかご」とも呼ばれ、魚類、甲殻類、貝類など多様な生物の生息・繁殖の場となっています。水産資源の維持に不可欠な役割を果たしています。

  • 気候変動対策

    マングローブは大気中のCO2を大量に吸収し、長期間貯蔵する「ブルーカーボン」として注目されています。陸上の森林よりも高い炭素貯留能力を持ち、気候変動の緩和に大きく貢献します。

  • 防災機能

    津波、高潮、台風などの自然災害から海岸線を守る天然の防波堤として機能します。根が複雑に絡み合うことで波のエネルギーを減衰させ、海岸侵食を防ぎます。

  • 地域社会への貢献

    地域住民に漁業資源、木材、薪炭材などを提供し、生計を支えています。エコツーリズムの資源としても価値が高く、持続可能な地域経済の基盤となっています。

世界的なマングローブの減少

過去50年間で、世界のマングローブ林の約35%が失われました。違法伐採、エビ養殖池への転換、都市開発、気候変動などが主な原因です。このままでは2100年までにさらに多くのマングローブ林が消失する可能性があります。
だからこそ、マングローブの植樹と保全活動は、地球環境と地域社会の未来を守るために極めて重要な取り組みなのです。

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